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糖尿病性神経障害 とうにょうびょうせいしんけいしょうがい

デジタル大辞泉の解説

とうにょうびょうせい‐しんけいしょうがい〔タウネイビヤウセイシンケイシヤウガイ〕【糖尿病性神経障害】

糖尿病の三大合併症の一つ。高血糖の状態が長く続くことにより起こる末梢神経の障害。手足のしびれ・痛み・知覚異常や、発汗障害・胃腸障害・起立性低血圧などの症状が現れる。糖尿病神経障害糖尿病性ニューロパチー。→糖尿病網膜症糖尿病性腎症

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

糖尿病性神経障害
とうにょうびょうせいしんけいしょうがい

糖尿病による高血糖などの代謝異常が長期間続くことにより、末梢(まっしょう)神経への原因物質(ソルビトール)の蓄積や毛細血管の血流低下などがおこり、機能異常をきたす病態。糖尿病性ニューロパシーともいい、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症(じんしょう)とならんで糖尿病の三大合併症の一つにあげられる。いずれも糖尿病に起因する血管合併症で、小径の血管に生じる糖尿病性細小血管症(マイクロアンギオパシー)として知られ、糖尿病性神経障害はこれらのなかでもっとも早く出現する。七つの病型に分類されるが、もっとも多くみられるのは多発神経障害(多発ニューロパシー)で、急性のものと慢性のものがあり糖尿病患者のおよそ25%に認められる。糖尿病性神経障害のおもな症状として、感覚神経障害による手足のしびれ感や知覚異常および自発痛が持続し、筋力低下、顔面神経麻痺(まひ)や外眼筋麻痺、アキレス腱(けん)反射消失などを伴う。また自律神経系の障害では起立性低血圧(立ちくらみ)や発汗異常、さらには便通異常やインポテンスなどもみられる。
 血糖値のコントロールを徹底することで症状が改善されることが多いが、細胞内のソルビトールの蓄積を妨げて疼痛(とうつう)などの症状を改善するアルドース還元酵素阻害薬などが開発されたことにより、薬物療法が治療の第一選択肢となりつつある。[編集部]

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