紀美野町(読み)きみの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紀美野町」の意味・わかりやすい解説

紀美野〔町〕
きみの

和歌山県北部,貴志川上・中流域に広がる町。高野山南西に位置する。2006年野上町,美里町が合体。貴志川沿いの神野市場や動木(とどろき)は,高野山参詣の街道につながる旧宿場町。高野山一帯の地主神,ニウツヒメ(丹生都比売)をまつった神社や,野上八幡宮,十三神社など国指定重要文化財も貴志川沿いに多い。平野はほとんどなく,林業のほか,ミカンやカキ(柿)などの果樹栽培が中心。かつてはシュロ栽培が盛んで,全国有数のシュロ製品加工業地だった。高度成長期以降は原材料が化学繊維に取って代わったものの,技術をいかした縄,たわしほうき,ブラシなどの家庭日用品加工業が行なわれる。南部の生石ヶ峰生石高原県立自然公園に属する。国道370号線が東西に通じる。面積 128.34km2。人口 8256(2020)。

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日本歴史地名大系 「紀美野町」の解説

紀美野町
きみのちよう

2006年1月1日:海草郡美里町野上町合併
【美里町】和歌山県:海草郡
【野上町】和歌山県:海草郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報