紅やおしろいなど化粧品を売る店をさす江戸時代の呼称。15世紀のころの京都には,店売の女性の紅粉解(べにとき)がいて,泥状の艶紅(つやべに)を紅皿に解いたものをほお紅用として売っていた。また口紅用の固紅もあった。17世紀になって,紅屋が京や大坂,江戸にでき,大坂,江戸へは京の紅問屋から卸売された。18世紀には江戸,大坂にも問屋ができ,京都製の紅のほか,おしろいなどそれぞれ独自の製品も卸していた。化粧法が口紅中心となるにしたがって,乾燥させた移紅(うつしべに)(皿紅,ちょこ紅)が売られるようになった。近代になって問屋は板紅の懐中紅,香水のほか食品を着色する細工紅も取り扱うようになり,小売専門の紅屋は小間物屋や化粧品店に吸収された。
執筆者:遠藤 元男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…姓は野々口,名は親重(ちかしげ),通称は伝に庄右衛門,市兵衛,宗右衛門,次郎左衛門など,別号は松翁,松斎,如入斎。雛人形の細工を業として雛屋(ひなや)と称し,紅粉(べに)染にも巧みで,紅屋,紅粉屋とも称した。京都の人。…
※「紅屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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