日本の褒章(ほうしょう)の一つ。自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した人に授与する。1881年(明治14)の太政官布告第63号「褒章条例」により制定された。翌1882年、水難救助の功により青森県の工藤仁次郎に授与されたのが最初。しかし、戦後は受章者が減少し、平成に入ってからは受章者がいなくなっていた。そのため、2002年(平成14)8月の閣議決定「栄典制度の改革について」で、対象者を拡大する観点から授与の要件を緩和した。以後、毎回数名程度が受章している。◇英訳名はMedal with Red Ribbon。