デジタル大辞泉 「紫匂」の意味・読み・例文・類語 むらさき‐におい〔‐にほひ〕【紫匂】 1 上から下へ紫色をしだいに薄くした染め色。2 襲かさねの色目の名。上を濃い紫にして、下をしだいに薄くしたもの。3 鎧よろいの威おどしの一。紫色の糸で上部から下部へしだいに薄くなるように威したもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「紫匂」の意味・読み・例文・類語 むらさき‐におい‥にほひ【紫匂】 〘 名詞 〙① 紫色を主体として、近いほど濃く、離れるにつれ薄くなる色合の染色や襲(かさね)の色目の一種。むらさきのにおい。[初出の実例]「もえぎのきぬくれなゐのひとへ、むらさきにほひくれなゐのひとへ」(出典:満佐須計装束抄(1184)三)② 鎧(よろい)の威(おどし)の一種。紫色の匂威。[初出の実例]「宝物には紫にほひの胴丸」(出典:万松院殿穴太記(1550頃か)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例