紫匂(読み)ムラサキニオイ

デジタル大辞泉 「紫匂」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐におい〔‐にほひ〕【紫匂】

上から下へ紫色をしだいに薄くした染め色。
かさねの色目の名。上を濃い紫にして、下をしだいに薄くしたもの。
よろいおどしの一。紫色の糸で上部から下部へしだいに薄くなるように威したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紫匂」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐におい‥にほひ【紫匂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紫色を主体として、近いほど濃く、離れるにつれ薄くなる色合染色や襲(かさね)色目一種むらさきのにおい。
    1. [初出の実例]「もえぎのきぬくれなゐのひとへ、むらさきにほひくれなゐのひとへ」(出典:満佐須計装束抄(1184)三)
  3. (よろい)の威(おどし)の一種。紫色の匂威
    1. [初出の実例]「宝物には紫にほひの胴丸」(出典:万松院殿穴太記(1550頃か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む