紫草(読み)ムラサキグサ

精選版 日本国語大辞典 「紫草」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐ぐさ【紫草】

  1. 〘 名詞 〙 植物ふじ(藤)」の異名。また、その花の異称
    1. [初出の実例]「二季草 藤〈略〉紫草 同 〈天智天皇詠出〉松かえの緑もみえすかかりけり紫草の色のてこさよ」(出典:蔵玉集(室町))

むらさき‐そう‥サウ【紫草】

  1. 〘 名詞 〙 植物「むらさき(紫)」の異名。

し‐そう‥サウ【紫草】

  1. 〘 名詞 〙 植物「むらさき(紫)」の慣用漢名。〔落葉集(1598)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の紫草の言及

【ムラサキ(紫)】より

…地下には太い根があり,この根から紫色の染料シコニンshikoninがとれる。紫草染はムラサキの根の滲出液(しんしゆつえき)と灰汁とに,交互に布をつけて行う。染めあがるまで数日を要するが,日光によって退色しやすい。…

※「紫草」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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