高山本線(読み)たかやまほんせん

精選版 日本国語大辞典 「高山本線」の意味・読み・例文・類語

たかやま‐ほんせん【高山本線】

東海道本線岐阜駅から高山を経由して北陸本線富山駅に至るJR線。東海地方高山盆地北陸地方とを結ぶ。昭和九年(一九三四全通。二二五・八キロメートル。

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デジタル大辞泉 「高山本線」の意味・読み・例文・類語

たかやま‐ほんせん【高山本線】

岐阜から高山を経て富山に至るJR線。富山・高山間は全通時まで飛越線と称した。全長225.8キロ。

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改訂新版 世界大百科事典 「高山本線」の意味・わかりやすい解説

高山本線 (たかやまほんせん)

東海道本線岐阜駅から下呂温泉高山市を経て北陸本線富山駅に至る225.8kmのJRの営業線。うち岐阜方189.2kmがJR東海,富山方36.6kmがJR西日本に属する。岐阜,名古屋地方と日本海沿岸の富山地方とを結ぶ中部地方の本州横断路線で,岐阜側および富山側からそれぞれ建設が開始された。岐阜側からは高山線として木曾川,飛驒川沿いに建設が進み,1920年11月まず岐阜~各務ヶ原(かかみがはら)間が開業,翌年11月に美濃太田,30年11月に下呂までが開業した。富山側からは飛越線として建設が進められ,1927年2月まず富山~越中八尾間が開業,その後高山線,飛越線とも順次延長開業し,34年10月飛驒小坂(ひだおさか)~坂上(さかかみ)間の開通で両線が連絡,全線を高山本線と改称した。名古屋~岐阜~高山間の直通特急も運転されている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「高山本線」の意味・わかりやすい解説

高山本線
たかやまほんせん

岐阜県中央部から富山県へ走る東海旅客鉄道と西日本旅客鉄道の線路名称。岐阜―高山―富山間225.8キロメートル。全線単線、非電化。飛騨(ひだ)地方を南北に縦断し、木曽(きそ)川とその支流飛騨川、益田(ました)川、神通(じんづう)川とその上流部の宮川などの河谷を走って、濃尾(のうび)平野、高山盆地、富山平野を結ぶ。中央日本の横断線として険しい山地を走るため、急勾配(こうばい)、急曲線区間が連続し、トンネル、橋梁(きょうりょう)も多い。岐阜側寄りは高山線、富山側寄りは飛越線として建設を進め、1920~1934年(大正9~昭和9)に全線を開業し、高山本線とした。1987年、日本国有鉄道の分割民営化のため、岐阜―猪谷(いのたに)間(189.2キロメートル)が東海旅客鉄道、猪谷―富山間(36.6キロメートル)が西日本旅客鉄道に所属した。沿線には高山をはじめ、下呂(げろ)温泉、飛騨木曽川国定公園など観光地も多い。かつては電化計画があり、1980年(昭和55)に着工されたが、利用客数が伸びないことや、国鉄時代の経費抑制策などにより、工事は中止されて現在に至っている。

[青木栄一・青木 亮]

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百科事典マイペディア 「高山本線」の意味・わかりやすい解説

高山本線【たかやまほんせん】

岐阜〜富山間のJR線。営業キロ225.8km。1934年全通。飛騨地方を経て中京圏と北陸地方を短絡する本州横断線で,沿線に高山市,下呂温泉があり,観光客でにぎわう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高山本線」の意味・わかりやすい解説

高山本線
たかやまほんせん

中部地方中央部を南北に走る鉄道。岐阜-猪谷-富山間 225.8km。猪谷までは JR東海,以降は JR西日本に所属。 1920年岐阜県側から建設工事に着手,昭和の初めには飛越線として富山県側からの工事も始り,34年全線開通。

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デジタル大辞泉プラス 「高山本線」の解説

高山本線

JR東海、JR西日本が運行する鉄道路線。岐阜県岐阜市の岐阜駅から富山県富山市の富山駅を結ぶ。富山市内(猪谷(いのたに)駅~富山駅)はJR西日本管内となる。

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