…すなわち,所領の給与をはじめ武器,衣類あるいは黄金,砂金なども与えられ,時として姓名を付与する場合や,軍功を録しこれを賞する感状(かんじよう)が下賜されることもあった。本来,弓矢を主体とした個人戦では,一騎打ちによる組打ちが高名の一番とされ,ついで太刀打ち・槍・弓という順であった。しかし足軽が活躍する中世後期の戦闘形態では,団体戦での槍の機能が重視されるようになり,槍先の功名を1位とする風潮が生じた。…
…古来の柔術に改良を加えて創始された武道。嘉納治五郎は体育,修心,勝負を目的とする教育的観点から講道館柔道を創始した。現在は世界的に普及するスポーツの一つとなっている。
【歴史】
柔道の技術的な源は,日本古来の徒手格闘である力競べや相撲に求められる。奈良・平安時代に朝廷で催された節会(せちえ)相撲が,やがて武士階級の間で武技として練り磨かれるようになり,戦場において武士が取っ組み合い,相手を投げ倒して組み敷き討ち取る組討の術として発達した。…
※「組打ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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