日本のすべての産業を対象として、その詳細な構造を明らかにする統計。基幹統計の一つであり、以下の三つの統計調査で構成されている。5年に一度実施される(1)経済センサス(基礎調査および活動調査。それぞれ実施年が異なる)、経済センサス―活動調査の実施年以外の年(中間年とよぶ)に行われる(2)工業統計調査、(3)経済構造実態調査。
もともと、基幹統計としては、経済構造統計(経済センサス)、工業統計、商業統計、特定サービス産業実態統計の四つが並立していた。2018年(平成30)に閣議決定された「公的統計の整備に関する基本的な計画」において、経済センサス―活動調査の中間年における基幹統計調査の再編が打ち出され、現在の姿になっている。工業統計は引き続き工業統計調査により作成されているが、商業統計作成のための商業統計調査と特定サービス産業実態統計作成のための特定サービス産業実態調査は、サービス産業動向調査―拡大調査とともに再編され、新設された経済構造実態調査において調査・作成されている。
[飯塚信夫 2020年12月11日]