四訂版 病院で受ける検査がわかる本 「結核菌検査」の解説
結核菌検査
基準値
陰性(-)
結核菌とは
結核菌は、ヒトに結核症をひきおこす抗酸菌で、自然環境には存在していません。吸入されて肺に到達した結核菌は、肺胞マクロファージに
結核症の発病は、感染者の免疫力と関係し、免疫力が低下すると再び活発に活動を始めます。感染者の10~20%が発病します。
結核症には2つのタイプがあります。他人にうつす怖れのある活動性結核患者(感染性患者)と、うつす心配のない非活動性結核患者(非感染性患者)です。
結核症は、活動性結核患者からの
治療期間は6~9カ月くらい
結核菌の検出は、
結核症は、早期に発見して治療すれば、一般に2~3カ月で菌が出なくなります。この期間は感染防止のため入院し、あとは外来治療となります。治療期間は合計で6~9カ月くらいです。
我が国の結核症患者は、以前は若年層が大部分でしたが、最近では高齢者が多くなってきています。これは若い時期に感染した結核の発病(再燃)ばかりでなく、細胞性免疫力の低下による再感染が考えられています。結核は、適切な治療を初回に確実に行うことにより、再発を防ぐことができます。
医師が使う一般用語
「テーベー」=ドイツ語のTuberkulose(結核)の略TBから。もしくは「けっかく」
出典 法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」四訂版 病院で受ける検査がわかる本について 情報