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綜絖 そうこうheald; heddle loom

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

綜絖
そうこう
heald; heddle loom

ヘルドともいう。織機の一部品。 (よこ) 糸を通す杼 (ひ) 道をつくるために経 (たて) 糸を運動させる用具で,主要部は絹糸,カタン糸,毛糸や針金でつくられる。絖は経糸を通す綜絖目と,その上下に連なっている糸から成り,竪針,開口タベットの運動を経糸に伝える。綜絖目の作り方や作用から,無双綜絖,半綜絖,綜目綜絖,小間綜絖,単綜絖,捩り綜絖などに分類する。昔はもっぱら糸製綜絖が用いられたが,現在は耐久力の大きい,密度を任意に加減できる針金綜絖が用いられる。織物織るのに必要な綜絖の枚数は,完全経糸数かその倍数に等しく,完全経糸数があまり多い場合は使用困難となる。

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デジタル大辞泉の解説

そう‐こう〔‐クワウ〕【××絖】

織機で、横糸を通すために、縦糸を上下に分ける器具

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百科事典マイペディアの解説

綜絖【そうこう】

ヘルドとも。織機上の経糸(たていと)を,目的とする織物組織に応じて上下に分け,緯(よこ)糸を通す杼道(ひみち)を作る織機の重要部品。糸を編んだもの,針金または薄板金製のものがある。

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大辞林 第三版の解説

そうこう【綜絖】

織機の部品の一。緯よこ糸を通すために経たて糸を上下に開く器具。あぜ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

綜絖
そうこう

織物を織る道具の一つで、ヘルドhealdともいう。経糸(たていと)を整え、綜絖に通し、筬(おさ)に通して経糸ごしらえをし、これに緯(よこ)糸を杼(ひ)で走らせて織る。[角山幸洋]

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世界大百科事典内の綜絖の言及

【織物】より

…糸車の発明がいつかは明らかでないが,漢代の錦のきれいにそろった撚糸をみると,当然その存在が予知され,また多量にはやく紡績できるという点で,織物生産の増加と発達に関連するところが大きいから,紀元前後にはその使用が始まっていたと考えられる。紡績
【織機】
 織物と編物との違いは織機使用の有無にあるが,織機の機構としては,経糸をまっすぐ平行に並べることと,1本1本経糸をすくって緯糸を通すのではなく,並べられた経糸の偶数糸,奇数糸を交互にいっせいに持ち上げて緯糸を通す道を作る綜絖(そうこう)装置が最も重要である(図1)。これは編物や組物の道具にはまったく見られない装置であるし,この発明によって織物の優位性が決定的になったと考えれば,このあたりを織機の最低限界と考えてよいのであろう。…

【織機】より

…そこから引き出された経糸は綾棒(あやぼう)または綾竹(あやたけ)と呼ばれる細長い棒Dで1本おきに上下に振り分けられ,次の綾棒D′でその上下を逆にして経糸の順序が横方向に乱れるのを防いでいる。綾棒を通過した経糸は1本ずつ針金で作られた綜絖(そうこう)(ヘルド)Eの中央にある小さい穴(目)に通され,ついで櫛状に並べられた棒(筬羽(おさは))を枠で固定した筬Fの各間隙を2本から数本いっしょに通された後,いくつかのガイドを経てクロスビーム(布巻(ぬのまき))Kに巻かれている。このように経糸を綜絖などに通し,織機にかけることを引込みおよび機掛け(はたがけ)という。…

【機】より

…原則として,経糸を並べて,それに直角に緯糸を交差させながら織ってゆく。 機に欠かせない部品に綜絖(そうこう)と杼がある。綜絖は,経糸を数群に分けて上げ下げをするフレームで,経糸を通す目穴がついている。…

※「綜絖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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