綾戸国中神社
あやとくなかじんじや
旧西国街道が西行から南転する地点のほぼ西方に鎮座する。祭神は大綾津姫命・大直日命。江戸時代まではもっぱら綾戸社の称でよばれていたが、近代になって現社名を名乗る。合祀する国中社の祭神は素盞嗚命。綾戸社は、かつては大井川(桂川)七瀬の祓神として大井社と称し、天暦九年(九五五)綾戸社に改称されたと伝える。詳細は不明だが、明治三年(一八七〇)の上久世村内社寺数取調帳(井上家文書)には「大井社 国中社」とあり、まだ大井社とよばれることもあったと思われる。ちなみに「延喜式」神名帳の乙訓郡には「大井神社」がみえるが、綾戸社(大井社)との関係は不詳。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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