綾部八幡神社(読み)あやべはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「綾部八幡神社」の解説

綾部八幡神社
あやべはちまんじんじや

[現在地名]中原町大字原古賀字綾部

みや(一二二メートル)中腹鎮座。旧村社。

元久二年(一二〇五)、綾部通俊により、鎌倉の鶴岡つるがおか八幡宮の分霊(応神天皇・神功皇后)に、住吉大神・武内宿禰ならびに風神級長津彦神・級長戸辺神を配祀し、神田を奉納して崇敬したのが創建といわれる。初めは風神を祀った社祠と思われ、のち八幡宇佐宮弥勒寺領荘園である綾部庄の鎮守八幡宮とされた。通俊はこの地の地頭で、肥前国で有力な御家人であった。

慶長三年(一五九八)鍋島直茂は祭資を供進して綾部郷の宗社と定めた。当社の風鎮祭は古くから近郊・近領にも知られ、今も参拝者が多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の綾部八幡神社の言及

【中原[町]】より

…簑原(みのばる)に弥生中期から古墳時代に及ぶ群集墓の姫方遺跡があり,仿製(ぼうせい)鏡や鉄剣などが出土。綾部の宮山に鎮座する綾部八幡神社では,風神に五穀豊穣を祈願する〈旗上げ・旗下ろし〉の神事が行われる。【松橋 公治】。…

※「綾部八幡神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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