縞状構造(読み)しまじょうこうぞう

最新 地学事典 「縞状構造」の解説

しまじょうこうぞう
縞状構造

(1)compositional banding, foliation
構成鉱物種やその量比,あるいは鉱物のサイズが異なる部分が互層をなしている変成岩の肉眼的(巨視的)構造。例えば砂泥質片岩において,石英斜長石を主とする優白層と黒雲母などを主とする優黒層が数mm~数cm程度の厚さで繰り返す縞模様構造。原岩の縞模様を反映している場合もあるし,変成分化作用による場合もある。葉状構造(foliation)をこれと同義に用いることがある。
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(2)banded structure
組織の粗密,構成鉱物の異なる2種の縞が交互に重なった岩石の構造一般をいう。(1)の変成構造に限定されない。
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参照項目:片麻状構造
参照項目:葉状構造

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 小島 端山

日本大百科全書(ニッポニカ) 「縞状構造」の意味・わかりやすい解説

縞状構造
しまじょうこうぞう

結晶片岩の片理(へんり)に直角な面にミリメートル単位の厚さでみられる細かな縞目(しまめ)模様で、類似の構造は片麻岩にもある。これは、石英や長石など無色(肉眼的には白色)の鉱物に富む薄層と、雲母(うんも)や緑泥石、石墨などの有色鉱物に富む薄層とが、交互に繰り返して重なっているため、横からみたとき縞状にみえるものである。石英や長石は顕著な晶癖(しょうへき)をもたず、粒状結晶の集合体をなすが、雲母や緑泥石は鱗片(りんぺん)状の鉱物であり、それらが一定の方向に平面的に配列しているため、岩石に片理を生じ、またその面に沿って岩石が割れやすくなる。この構造は結晶片岩や片麻岩などの広域変成岩によくみられる。変成作用のときに働く不均質な力の下で、晶癖の著しく異なる鉱物が互いに分かれて、それぞれの薄層をつくるために縞状構造ができると説明されているが、まだ十分に解明されていない。

[橋本光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「縞状構造」の解説

縞状構造

岩石や鉱物の色や組織が異なる層が,平行に近い配列を示す岩石の構造[Iddings : 1909, Harker : 1932].縞状組織(banded texture)と同義に使用

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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