明治時代の真宗大谷派の僧。号は雲渓(うんけい)。越前(えちぜん)国(福井県)坂井郡翫香寺(かんこうじ)の生田恵海(いくたえかい)の三男として生まれる。幼名は貞。1872年(明治5)僧となり、1888年より3年間、シャム(タイ)を訪れて南方仏教を視察した。帰国後は東京・浅草の宗恩(そうおん)寺に入寺して織田姓を名のる。1899年より、情熱を込めて完全な『仏教大辞典』の編纂(へんさん)にかかったが、幾多の苦難などにより神経衰弱となり、中途にして病院で没した。『仏教大辞典』は没後1916年(大正5)に刊行され、世に「織田辞典」といわれ、『国文学十二種仏語解釈』とともに高い評価を得た。
[石上善應 2017年5月19日]
(草野顕之)
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