繕写(読み)ぜんしゃ

精選版 日本国語大辞典 「繕写」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しゃ【繕写】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 誤りなどを直して写しかえること。写しなおすこと。浄書すること。
    1. [初出の実例]「瑜伽論百巻を繕写し奉り」(出典:日本霊異記(810‐824)下)
    2. [その他の文献]〔北史‐崔暹伝〕
  3. 文書書類を集めて書き写すこと。文書を編集すること。
    1. [初出の実例]「載成十巻、名令義解、星霜五変繕写功遂者」(出典:貴嶺問答(1185‐90頃)閏一〇月三日)
  4. 明治一〇年(一八七七)一月二七日に設置された修史館職員。編修官、掌記の下にあって図書を写しなおすことに当たった判任官。一等・二等がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「繕写」の読み・字形・画数・意味

【繕写】ぜんしや

整えて清書する。漢・劉向戦国策を上(たてまつ)る叙〕其の事は春秋以後に繼ぎ、楚るに訖(いた)るまで、二百四十五年の事なり。皆定むるに(さいせい)(簡礼)を以て書し、繕寫すべからしむ。

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