デジタル大辞泉 「罵る」の意味・読み・例文・類語 ののし・る【罵る】 [動ラ五(四)]1 ひどい言葉で悪口を言う。声高に非難する。罵倒ばとうする。「口汚く―・る」2 わめき立てる。大声で言い騒ぐ。「長い廊下に人が押し合って、がやがやと―・る」〈鴎外・心中〉3 声高く鳴く。やかましく音を立てる。「犬どもの出で来て―・るもいと恐ろしく」〈源・浮舟〉4 盛んにうわさされる。評判になる。「六条院の春の殿とて世に―・りし玉の台うてなも」〈源・匂宮〉5 権勢が盛んである。はぶりがよい。「左の大臣おとどの北の方にて―・り給ひける時」〈大和・一二四〉[類語]罵倒・痛罵・面罵・嘲罵・冷罵・漫罵・面詰・悪罵・毒突く の・る【▽罵る】 [動ラ四]悪口を言う。ののしる。「大長谷王、其の兄を―・りて言ひけらく」〈記・下〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「罵る」の意味・読み・例文・類語 の・る【罵】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 大声で悪口をいう。非難する。ののしる。[初出の実例]「おのれゆゑ詈(のら)えて居れば驄馬(あをうま)の面高夫駄(おもたかぶた)に乗りて来べしや」(出典:万葉集(8C後)一二・三〇九八) め・る【罵】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「めり(罵詈)」の動詞化 ) あしざまに言う。ののしる。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例