義捐(読み)ぎえん

精選版 日本国語大辞典 「義捐」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐えん【義捐】

〘名〙
① (━する) 慈善公益災害に対する救済などのために金品を出すこと。また、その金。ほどこし。
※露団々(1889)〈幸田露伴〉三「学校、病院養育院等に対して、驚くべき金員を義捐(ギエン)すれども」
② 無駄に使うことのできる金銭
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉一一「元より遊楽余裕なく、交際の義捐(ギエン)なく」
[補注]①は「義援」とあてて書くことが多い。

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デジタル大辞泉 「義捐」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐えん【義×捐/義援】

[名](スル)《「義援」は当て字》慈善や被災者救済などの趣旨で、金銭や品物を差し出すこと。
冗費を節して教育慈善等の公益に―する事」〈魯庵破垣

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普及版 字通 「義捐」の読み・字形・画数・意味

【義捐】ぎえん

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