義門寺(読み)ぎもんじ

日本歴史地名大系 「義門寺」の解説

義門寺
ぎもんじ

[現在地名]国富本庄 仲町

本庄ほんじよう川の左岸仲町なかまちにある。薬王山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。江戸時代は延岡三福さんぷく寺末。貞和二年(一三四六)直心源阿弥の開基と伝える。時宗寺院であったが、一一代顕誉のとき浄土宗に改めた。直心は阿弥陀仏の四十八願にちなんで本庄四十八塚に源阿弥の三字を刻んだ証石を建立した人と伝える。初め薬王やくおう庵と号したが、伊東祐国の一族細川小四郎義門が、国富くどみ庄数ヵ所を領したとき境域を広め仏堂を改築、薬王山義門寺と改称したという(義門寺縁起書)。また「三国名勝図会」には「綾美濃守義門、綾に居住せしこと、旧記に出づ、義門本庄に一寺を建立す、義門寺といふ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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