羽蟻(読み)ハアリ

デジタル大辞泉 「羽蟻」の意味・読み・例文・類語

は‐あり【羽×蟻】

アリシロアリ類で、初夏から盛夏にかけての交尾期に、羽化して巣から飛び立った女王アリ雄アリ。はねあり。 夏》「―とぶや富士裾野小家より/蕪村

はね‐あり【羽×蟻】

はあり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「羽蟻」の意味・読み・例文・類語

はり【羽蟻】

  1. 〘 名詞 〙 「はあり(羽蟻)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「(はあり)を、はり」(出典:かた言(1650)四)

は‐あり【羽蟻】

  1. 〘 名詞 〙 夏、交尾期になって羽の生じたアリやシロアリ。はねあり。《 季語・夏 》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「羽蟻たつ家にとつがぬ美人あり〈大江丸〉」(出典:俳諧・俳諧袋(1801)夏)

はね‐あり【羽蟻・翅蟻】

  1. 〘 名詞 〙はあり(羽蟻)
    1. [初出の実例]「羽ね蟻や小町が休む卒都婆より」(出典:俳諧・蟻つか(1770)上)

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