デジタル大辞泉
「小家」の意味・読み・例文・類語
こ‐いえ〔‐いへ〕【小家】
小さな家。粗末な家。
「暑さを避け、山近き一―を借りて」〈独歩・女難〉
しょう‐か〔セウ‐〕【小家】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こ‐え‥へ【小家】
- 〘 名詞 〙 「こいえ(小家)」の変化した語。
- [初出の実例]「今日は都のみぞおもひやらるる。こへの門(かど)の端出之縄(しりくべなは)の鯔(なよし)の頭・柊ら、いかにぞ」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月一日)
しょう‐けセウ‥【小家】
- 〘 名詞 〙
- ① 小さな家。また、社会的地位が低く、富裕でない家。
- [初出の実例]「小家には此の髪を不要(えう)せぬなめり」(出典:今昔物語集(1120頃か)四)
- ② 徳島藩で、血縁、非血縁分家のことをいった。
お‐やを‥【小家・小屋】
- 〘 名詞 〙 小さな家。こや。
- [初出の実例]「葦原の しけしき袁夜(ヲヤ)に 菅畳(すがたたみ) いや清(さや)敷きて 我が二人寝し」(出典:古事記(712)中・歌謡)
しょう‐かセウ‥【小家】
- 〘 名詞 〙 小さい家。こいえ。転じて、貧しい家。しょうけ。
- [初出の実例]「速かに一小家を近傍に借り」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四)
- [その他の文献]〔白居易‐塩商婦詩〕
こ‐いえ‥いへ【小家】
- 〘 名詞 〙 小さい家。粗末な家。
- [初出の実例]「こいへなどいふ物の多かりける所を」(出典:枕草子(10C終)二七八)
こんえ【小家】
- 〘 名詞 〙 ( 「こいえ(小家)」の変化した語か ) 母屋(おもや)以外の小屋。納屋。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「小家」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の小家の言及
【朝鮮】より
…娘には分財しない。長男が後継ぎとなった家を〈大家〉(クンチプk’ǔn‐chip),そこから分かれた家を〈小家〉(チャグンチプchagǔn‐chip)と呼ぶ。 大小家関係が最も明らかに表れるのは,儒式にのっとって行われる祖先祭祀の面である。…
※「小家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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