デジタル大辞泉 「耐候性鋼」の意味・読み・例文・類語 たいこうせい‐こう〔‐カウ〕【耐候性鋼】 鉄に銅・クロム・ニッケルなどを添加した合金鋼。外観は茶褐色の鉄錆色を呈するが、安定した錆の層を形成しているため、腐食は内部に進まない。耐候鋼。ウェザリングスチール。[補説]建築分野では、コールテン鋼またはコルテン鋼ともよばれる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「耐候性鋼」の意味・わかりやすい解説 耐候性鋼たいこうせいこうanti-weathering steel 大気中で使用して高い耐食性を示す低合金鋼。成分として銅、ニッケル、クロム、リンなどが微量合金されていることが特徴である。耐候性鋼が普通鋼に比べて高い耐候性(大気腐食抵抗性)を示すのは、鋼表面によく密着した平滑で緻密(ちみつ)な錆(さび)層を形成するからである。橋梁(きょうりょう)、建築物、タンク、鉄道車両などに広く使用されている。[杉本克久] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例