肉離れ(読み)ニクバナレ

デジタル大辞泉 「肉離れ」の意味・読み・例文・類語

にく‐ばなれ【肉離れ】

筋肉筋線維部分的または完全に断裂し、種々の障害をきたした状態疾走・跳躍時に筋肉の急激な収縮によって起こることが多い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「肉離れ」の意味・わかりやすい解説

肉離れ
にくばなれ

骨格筋の筋線維が局所的に断裂した状態をいい、スポーツ外傷の一つとして知られる。ランニング、ジャンプ、スタート時など急に筋肉を強く収縮したり伸展した場合に発生する。短距離、ハードル、サッカーなどの選手では半膜様筋や大腿(だいたい)四頭筋など大腿部の筋肉に多くみられ、中・長距離選手では下腿三頭筋におこりやすい。

 筋腹の部分に突然電撃様の激痛がおこり、受傷部位に硬結を触れるが、筋線維や筋膜が断裂したときには陥凹を触れる。筋を収縮させると疼痛(とうつう)性の機能障害がみられ、皮下出血を認めることもある。寒い日、グラウンドが堅く、靴のスパイクが長すぎるときに多いとされており、気温の変化や急激な力強い筋収縮などが誘因となる。治療としては断裂部局所の安静が重要で、スポーツ選手の場合はテーピング圧迫包帯が効果的である。2、3日の冷湿布ののち、温湿布にかえ、1週間後から温浴マッサージを始める。完全に筋肉が回復するには3週間から1か月くらいかかる。十分に準備体操を行うことが予防となる。

[荒木京二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「肉離れ」の意味・わかりやすい解説

にくばなれ【肉離れ】

肉離れとは,骨格筋の筋繊維が局所的に断裂した状態である。骨格筋は,筋繊維という名前の細胞群と,それに付属する結合組織要素,それに血管,神経から構成されている。筋繊維は強力で迅速な収縮を行ったり緊張を保ったりすることができる。筋力が突然強く働いたり,あるいは筋肉が強く緊張しているときに直接外力が加えられると断裂が発生する。断裂は骨格筋のどの部位にも起こりうるが,筋腹に発生し,しかも比較的小範囲に限局していることが多い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「肉離れ」の意味・わかりやすい解説

肉離れ【にくばなれ】

筋肉(筋繊維)の断裂。筋肉の急激な伸展,協同作用の失調などが原因。急に激しい運動をするとき下肢に起こることが多い。筋力が落ち,激痛がある。習慣性になりやすいので,冷湿布をして早く医師の治療を受ける。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

少子化問題

少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...

少子化問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android