肋間神経(読み)ロッカンシンケイ(英語表記)nervi intercostals

デジタル大辞泉 「肋間神経」の意味・読み・例文・類語

ろっかん‐しんけい〔ロクカン‐〕【×肋間神経】

12ある胸椎きょうつい椎骨の間から出て、各肋間を通る運動および知覚性神経

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精選版 日本国語大辞典 「肋間神経」の意味・読み・例文・類語

ろっかん‐しんけいロクカン‥【肋間神経】

  1. 〘 名詞 〙 脊髄の神経の中で、胸髄から出て肋骨に沿って走り、胸腹部に分布するもの。一二対ある。〔解剖辞書(1875)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「肋間神経」の意味・わかりやすい解説

肋間神経 (ろっかんしんけい)
nervi intercostals

肋間動脈および肋間静脈と並んで隣り合う肋骨の間(〈肋間〉)を走る神経。胸神経の前枝で,ヒトでは12対ある。しかし第12肋間神経は,第12〈肋間〉ではなくて,第12肋骨の下を走ることになるから(ヒトの肋骨は12対であり,したがって第12肋間はない),とくに肋下神経とよばれる。肋間神経は,末梢神経なかで最も強く体節の面影を残す神経で,胸壁と腹壁を形成する骨格筋を支配するとともに,胸壁と腹壁(前面側面)の皮膚にも分布する。肋間神経が支配する肋間筋や腹壁の筋は呼吸筋呼吸運動にかかわる骨格筋)でもある。
神経系
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世界大百科事典(旧版)内の肋間神経の言及

【肋間神経痛】より

…肋間神経に生ずる激しい痛み。突発的に生ずる肋骨の走行に沿ったつきさすような痛みで,外傷,感染,圧迫,寒冷などにより生ずると考えられ,肋骨の下面を押すと圧痛がみられ,咳や深呼吸により増強する。…

※「肋間神経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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