胃管(読み)いかん(その他表記)stomach tube

精選版 日本国語大辞典 「胃管」の意味・読み・例文・類語

い‐かんヰクヮン【胃管】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 食道
    1. [初出の実例]「飲食(くひもの)を胃の府へ受け納むる道ぢゃに依って胃管と云ひ、又食道とも云うでござる」(出典:志都の岩屋講本(1811)下)
  3. 医療用のゴム管一つ。口、食道を通じて胃に挿入し、洗浄栄養補給などに用いるもの。

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関連語 北島 名詞 実例

改訂新版 世界大百科事典 「胃管」の意味・わかりやすい解説

胃管 (いかん)
stomach tube

口または鼻から胃に挿入し,胃洗浄,胃液採取,減圧あるいはチューブ栄養のために用いられる細い管。エワルド・チューブEwald tubeレビン・チューブLewin tube,サンプ・チューブsump tubeの3種がある。エワルド・チューブは,長さ75cm,直径6~8mm,赤ゴム製の中等度の硬さをもつ円管で,飲みこんだ毒物凝血を洗浄するために用いられる。太いので口から挿入する。レビン・チューブは,胃切除後あるいはイレウスのときなどに胃内容を吸引排除するために用いる,細い単腔のもので,食道や咽頭の粘膜の刺激を少なくするために,最近ではプラスチック製のものが多い。これに対しサンプ・チューブは複腔のもので,一方は胃内容の排除用通路となり,他腔は外界からの空気の流通腔となる。このため両腔の圧差で持続的な吸引が可能である。レビン・チューブと同様の目的で用いられる。
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