胡瑗(読み)こえん(その他表記)Hú Yuàn

改訂新版 世界大百科事典 「胡瑗」の意味・わかりやすい解説

胡瑗 (こえん)
Hú Yuàn
生没年:993-1059

中国北宋の学者教育者。安定先生と称される。江蘇省の人。孫復泰山)とともに宋学隆盛の基礎を築く。彼は学生を〈経義斎〉と〈治事斎〉(斎はクラスの意)に分け前者では儒教古典を教えて国家の大任に堪えうる人材を養成し,後者では軍事治水などを教えて専門技術者を養成した。この当時としては特異な教育システムは太学(国立中央大学)に採用されたが,これは彼の主張する〈明体達用の学〉(儒教の本義を解明しそれを社会的に実践してゆく学問)のあらわれであった。その門下から,程頤(ていい)(伊川)など多くの人材が輩出している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胡瑗」の意味・わかりやすい解説

胡瑗
こえん
Hu Yuan; Hu Yüan

[生]淳化4 (993)
[没]嘉祐4 (1059)
中国,宋の教育者。泰州海陵(江蘇省)の人。字は翼之。安定先生と称され,特殊な職業教育効果上げ,国子監直講(教授)となった。

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