脈動星(読み)ミャクドウセイ(その他表記)pulsating star

デジタル大辞泉 「脈動星」の意味・読み・例文・類語

みゃくどう‐せい【脈動星】

脈動変光星

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改訂新版 世界大百科事典 「脈動星」の意味・わかりやすい解説

脈動星 (みゃくどうせい)
pulsating star

星自身が規則正しく膨張収縮を繰り返すために明るさの変化する星。脈動変光星ともいう。脈動星では,単に明るさが変化するだけでなく,脈動により星の表面が膨張,収縮するようすがスペクトル線のドップラー速度の変化としても観測される。脈動星の代表としては,ケフェウス座δ星がある。この星は,5.4日の周期で極大光度3.7等から極小光度4.9等まで1等級ほど明るさが変わる。脈動星は,脈動の周期,変光の特徴,スペクトル型などから,いくつかのグループに分類されている。このうち,脈動周期のもっとも短いグループは,くじら座ZZ型と呼ばれる白色矮星(わいせい)の脈動変光星で,その変光周期は数百秒,また周期のもっとも長いグループは,ミラ型または長周期変光星と呼ばれる赤色超巨星の脈動変光星で,その周期は1年から数年にわたっている。脈動変光星の脈動という現象は,星の固有振動である。平衡状態にある星をほんのわずかだけ膨張あるいは収縮させて手をはなしたとすると,星は元の平衡状態へ戻ろうとして振動する。これが星の固有振動である。星の固有振動には,星が球形を保ったまま膨張したり収縮したりする動径振動と,星の形状が球形からずれるような非動径振動がある。最近の精密な観測により,太陽振幅が非常に小さい非動径振動を行う一種の脈動星であることが明らかになった。
変光星
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百科事典マイペディア 「脈動星」の意味・わかりやすい解説

脈動星【みゃくどうせい】

脈動変光星とも。星の規則的な膨張・収縮の繰り返し(脈動)のために,明るさの変化する星。脈動は星の固有振動によるもの。5.4日の周期で3.7等から4.9等まで明るさを変えるケフェウス座δ星が代表例。→変光星

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脈動星」の意味・わかりやすい解説

脈動星
みゃくどうせい

脈動説」のページをご覧ください。

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