脈絡膜は血管に富み、網膜外層にも栄養を補給しているので、脈絡膜の炎症は網膜に波及して脈絡網膜炎の形をとったり、網膜の炎症が脈絡膜に及び網脈絡膜炎の形をとる。虹彩(こうさい)毛様体炎を伴うこともしばしばある。自覚的には視力障害や飛蚊(ひぶん)症を、他覚的には脈絡膜からの滲出(しんしゅつ)物による網膜の浮腫(ふしゅ)混濁や出血、滲出斑(はん)、硝子体(しょうしたい)混濁その他を認める。脈絡網膜炎には原田(はらだ)病、交感性眼炎、結核、真菌感染などが、網膜に主病変のある網脈絡膜炎にはトキソプラズマ症やサイトメガロウイルス感染、ベーチェット病などがある。幼小児に本疾患は少ないが、トキソプラズマ症、イヌ回虫症、周辺性ぶどう膜炎、サイトメガロウイルス感染、若年性関節リウマチなど特有なものがある。
[小暮美津子]
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[ぶどう膜の病気]
ぶどう膜は炎症を起こしやすい組織である。ぶどう膜炎uveitisは,炎症の中心あるいは強い部位に従って,脈絡膜炎choroiditis,虹彩炎iritis,毛様体炎cyclitisなどに分けられる。また炎症の過程により,外因性のものと内因性のものとに分けられる。…
※「脈絡膜炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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