脚立釣り(読み)きゃたつづり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「脚立釣り」の解説

脚立釣り
きゃたつづり

浅い海に脚立を立て,その上で行う海釣りの方法。主としてアオギス釣りに用い,高さ2~2.5mの脚立の上に1人ずつ乗って釣る。高く狭い台上で釣るため,餌箱や魚籃 (びく) ,竿などに特別な工夫もされた。敏感なアオギスの習性からこの方法が生れた。東京湾,江戸前の代表的な釣りで,房総沿岸でも5月上旬八十八夜頃から開幕した。古来初夏風物詩として有名であったが,海の汚染のため,魚も全滅に近く,その釣りも姿を消した。

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世界大百科事典内の脚立釣りの言及

【アオギス】より

…内湾性が強く,干潟のよく発達した汽水域で,干潮時には砂が露出するようなところにすんでいる。キスに比べたいへん警戒心が強く,引きの強いことなどから釣りの対象魚として好まれ,東京湾などでは江戸時代以来,脚立の上に乗って釣る〈脚立釣り〉が盛んであった。しかし,昭和30年代半ばには水質の汚染や生息場所である干潟の埋立てなどにより減少し,現在では東京湾,伊勢湾などで絶滅したようである。…

※「脚立釣り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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