(読み)ホシシ

精選版 日本国語大辞典 「脯」の意味・読み・例文・類語

ほしし【脯・干肉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほしじし(干肉)」の変化した語 ) 鳥獣の肉を切って干したもの。
    1. [初出の実例]「春秋釈奠科稲玖拾弐束〈略〉脯参拾壱斤」(出典:正倉院文書‐天平八年(736)薩摩国正税帳)
    2. 「鹿脯 説文云脯〈音甫 和名保之々〉乾肉也」(出典:二十巻本和名抄(934頃)一六)

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普及版 字通 「脯」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] ホ・フ
[字訓] ほじし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は甫(ほ)。〔説文四下に「乾なり」とあり、肉を細く析き、塩を加えて乾したもので、脩・の類。〔説文〕の次条に「脩は脯なり」と互訓している。また果物を乾かしたものをもいい、筍脯(しゆんほ)・棗脯(そうほ)のようにいう。字はまたと通用する。

[訓義]
1. ほじし、ほし肉。
2. 果物の乾したもの。
3. と通用し、会食すること。また、人に禍いする神をいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕脯 ホシシ・ホジジシ・ソシシ・ホシトリ/鹿脯 ホシシ 〔字鏡集〕脯 ホシトリ・ソシシ・ハシシ・ホシシモ・シノフタ・ホシママ

[熟語]
脯掾・脯脯膾・脯脯羹・脯・脯資・脯酒脯羞脯脩・脯・脯脯棗・脯田・脯肉・脯肉脯燔脯糒
[下接語]
胃脯・燕脯・火脯・乾脯・魚脯・削脯・市脯・脂脯・賜脯・筍脯・切脯・設脯・薦脯・棗脯・豆脯・肉脯・馬脯・膊脯・薄脯・肥脯・脯・脯・薬脯・羊脯・卵脯・栗脯・鹿脯

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