デジタル大辞泉
「自由への道」の意味・読み・例文・類語
じゆうへのみち〔ジイウへのみち〕【自由への道】
《原題、〈フランス〉Les Chemins de la Liberté》サルトルによる長編小説。1945年に第1巻「分別ざかり」と第2巻「猶予」、1949年に第3巻「魂の中の死」を刊行。第4巻「最後の機会」は冒頭部のみ断片的に書かれたが未完。第二次大戦期のフランスを舞台に、哲学教師マチウ=ドラリュの生き方を通し、実存主義の思想を展開した作品。
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じゆうへのみちジイウへのみち【自由への道】
- ( 原題[フランス語] Les chemins de la liberté ) 長編小説。サルトル作。一九四五年から発表。未完。「分別ざかり」「猶予」「魂の中の死」「最後の機会」(一節のみ)の全四部から成る。第二次世界大戦前夜から敗北に至るフランスを舞台に、哲学教師マチウの実存的生き方を描く。作者の実存主義の思想を展開させた作。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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自由への道
じゆうへのみち
Les Chemins de la liberté
フランスの哲学者,作家ジャン=ポール・サルトルの長編小説。第1部『分別ざかり』L'Âge de raison (1945) ,第2部『猶予』 Le Sursis (45) ,第3部『魂の中の死』 La Mort dans l'âme (49) ,第4部『最後の機会』 La Dernière chanceは一部が「奇妙な友情」 Le Drôle d'amitiéと題して発表されただけで未完。 1938年第2次世界大戦前夜から 40年のフランス降伏までの時代に生きる知識人の群像を,哲学教師マチウを中心に描いたもので,レジスタンスの予兆をもって終っている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の自由への道の言及
【サルトル】より
…これは発行と同時に好意的な批評に迎えられ,その直後には短編集《壁》(1939)を著し,たちまち彼は前途有望な作家として注目されるにいたる。第2次大戦中はドイツの捕虜になったがやがて釈放され,長編小説《自由への道》(1945‐49)や戯曲などを書きつつ,ひたすら連合軍の勝利を待ちこがれていた。 第2次大戦後の45年10月,サルトルはM.メルロー・ポンティ,ボーボアールらと《レ・タン・モデルヌLes Temps Modernes》誌を創刊し,その編集長として,[アンガージュマン]の立場を主張し,華々しく論壇に登場。…
※「自由への道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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