興長寺(読み)こうちようじ

日本歴史地名大系 「興長寺」の解説

興長寺
こうちようじ

[現在地名]竹野町竹野 東町

梅林山と号し、本尊阿弥陀如来。時宗。薗部そのべ道場・竹野たかの道場ともいう。「一遍上人絵伝」第八には、弘安八年(一二八五)一遍が丹後国久美浜くみはま(現京都府久美浜町)で念仏中に竜が海中から現れ、同年但馬国「くみ」で海岸より一町ばかりの所に道場を作ったところ沖の方から雷鳴がとどろいたので、一遍は竜王が結縁にくるぞと日中念仏をはじめたところ、道場にまで潮が満ちる奇瑞が現れたことを記している。但馬に「くみ」の地名はなく、居組いぐみ(現浜坂町)説もあるが、当寺では美含みくみと解し、一遍による道場開設を当寺の創建(もと天台宗から改宗したともいう)としている。「一遍上人絵伝」にはほかに但馬での道場開設の記載はなく、当寺は時宗最古の寺院となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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