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舎音 しゃおんsaǔm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

舎音
しゃおん
saǔm

朝鮮,小作地の管理人。別称マルム。旧来,朝鮮では大地主や遠隔の地にある地主は農地の管理を舎音に委託してきた。この制度は日韓併合後も存続した。舎音の任務は小作料の取立て,小作人の監督,納税の代理などであるが,特に大地主の場合には舎音を統括する都舎音がおかれた。舎音は自己の地位を利用して恣意的に小作料の引上げ,小作権の移動を行い,小作人に金品,無償労役を強要したり,さらに小作料の中間搾取,地主より委託された税金を横領するなど,その弊害ははなはだしかった。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃおん【舎音】

朝鮮における小作地管理人の呼称。朝鮮音のマルムmarmを漢字表記したもので,マルムの語義については諸説がある。起源は不明であるが,李朝後期の宮房田の管理人に端を発し,それが一般の地主所有地にも置かれるようになったとする説が有力である。平安道,咸鏡道では舎音という名称は用いられず,小作地管理人のことを農幕,首作人などとよんだ。舎音は,地主と直接生産農民の間に介在して中間収奪を働くことが多く,その利益の大きさは,致富の手段として〈一に舎音,二に面長(村長),三に郡守〉という言葉が流布していたことからもうかがえる。

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