デジタル大辞泉 「面長」の意味・読み・例文・類語 おも‐なが【面長】 [名・形動]1 顔が長めなこと。また、そのさま。「面長な人」2 態度や気持ちがのんびりしていること。また、そのさま。「懐紙をな、眉にあてて私を、―に御覧なすって」〈鏡花・眉かくしの霊〉3 お人よしであること。また、そのさま。「少し―なる大臣共へ」〈浮・禁短気・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「面長」の意味・読み・例文・類語 おも‐なが【面長】 〘 名詞 〙 ( 形動 )① 顔が長めなこと。また、その顔。[初出の実例]「人のかほのおもなが、如何。面長なり」(出典:名語記(1275)九)「色の浅黒い面長(オモナガ)で」(出典:われから(1896)〈樋口一葉〉一一)② 態度や気持が悠長なこと。また、そのさま。気長(きなが)。のんびり。寛大。[初出の実例]「気もおも長に夏の日や」(出典:浄瑠璃・恋女房染分手綱(1751)一)③ お人よしであること。まぬけなこと。気がきかないこと。また、そのさま。[初出の実例]「かくおもなが成る大臣にあはるる女郎、嘸(さぞ)や心うかるべし」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂) めん‐ちょう‥チャウ【面長】 〘 名詞 〙① 顔面の長さ。また、長い顔。おもなが。[初出の実例]「万寿三年四月比、女長七尺余、面長二尺余、乗レ船寄二丹後国浦一」(出典:古事談(1212‐15頃)一)② ( 「面」は朝鮮の郡県の下にある自治的共同体の組織で、いくつかの里を合わせたもの )(イ) 朝鮮の李朝時代に設けられた、面の長。里正ともいう。(ロ) 韓国併合後、朝鮮総督府下に置かれた地方官の一つ。地方行政の最下級機関として、李朝以来の末端行政区画である面の行政事務を執行した。〔朝鮮総督府地方官官制(明治四三年)(1910)二五条(法令全書)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の面長の言及 【面】より …面の数は日韓併合(1910)時で全国に4322あったが,1914年には2518に統廃合された。日本の植民地下の17年,判任官の面長がおかれ,面は地方行政の最下級機関となった。大韓民国では現在も面制をしいているが,朝鮮民主主義人民共和国では54年に面を廃止し,その業務を里に移管した。… ※「面長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by