舞村(読み)まいむら

日本歴史地名大系 「舞村」の解説

舞村
まいむら

[現在地名]和泉市舞町

かみ村の北方、現高石たかいし市との境に位置する。村の東側に「万葉集」に詠まれた取石とろし(現高石市)があり、池の西側堤上を熊野街道(小栗街道)が通る。「和泉志」に「舞旧名取石」とある。取石は当地および土生はぶ村・新家しんけ村・大園おおぞの(現高石市)を含んだ地名(高石市の→取石。舞村の地名は後述のように舞太夫が住んでいたことによる。


舞村
まいむら

[現在地名]阪南町貝掛かいかけ

貝掛村の南東に位置する小村。村域のほとんどが丘陵地。寛永末年頃の状況を記したと推定される和泉国郷村帳に村名がみえ高四三石余で以後大幅な変化はない。村名は説経・祭文・万歳・歌舞など芸能に従事した人たちの居住にちなむという。領主変遷は貝掛村に同じ。享保四年(一七一九)土屋領西和泉郷村帳写(山中家文書)によると家数一四(年寄一・百姓五・柄在家八)・人数六四。寺には浄土宗知恩院末の万福まんぷく寺、神社には妙見社があった。灌漑用水田地が貝掛村と錯綜するため協同使用であった。なお、元禄(一六八八―一七〇四)頃には庄屋がいたが(泉州志補遺)、享保頃から貝掛村の肥田氏が兼帯、年寄のみとなった(山中家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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