良工(読み)リョウコウ

デジタル大辞泉 「良工」の意味・読み・例文・類語

りょう‐こう〔リヤウ‐〕【良工】

腕のよい職人。「良工材を選ばず」
すぐれた画家彫刻家
絶世の佳人有名の山水など当時誉れを挙し大家現今の―の筆跡なれば」〈総生寛・西洋道中膝栗毛

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精選版 日本国語大辞典 「良工」の意味・読み・例文・類語

りょう‐こう リャウ‥【良工】

〘名〙
① 腕のよい職人。技術のすぐれた工人
※本朝麗藻(1010か)下・冬日陪於飛香舎聴第一皇子始読御注孝経〈大江以言〉「嶧陽之桐干雲。遇良工而張鶴翼之曲者歟」
※志都の岩屋講本(1811)上「彼の良工は材を棄てず。良将は士を棄てずと云ったる如く」 〔管子‐五輔〕
② すぐれた画家または彫刻家。
※西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一三「油絵は欧国最も珍重する所にて〈略〉当時誉れを挙し大家現今の良工(リャウコウ)の筆跡なれば」
詩文の表現に巧みな人をたとえていう語。

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普及版 字通 「良工」の読み・字形・画数・意味

【良工】りようこう

名工

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