


(ふくろ)の上下に流し口をつけて、穀物などを入れ、それをよりわけ、糧をはかることをいう。〔説文〕五下に「善なり。
(ふく)の省に從ひ、
(ばう)聲」とするが、その録する小篆及び古文の形は、著しくその初形を失ったもので、説解もまた誤る。高鴻縉の〔中国字例〕に、卜文の字形によって、風箱留実、風を送って穀をよりわけるものとしており、おそらくその良をえらび、量を定めて、糧(粮)とするものであろう。〔釈名、釈言語〕に「良は量なり。力を量りて動き、敢て限を超えざるなり」とするのは音義説にすぎないが、量も
の上に流し口を設けて量る意であるから、良・量はその器の形においても近く、声義も近い。〔周礼、考工記〕に〔栗氏〕の職があり、嘉量を掌る。栗は〔
司農注〕にまた
(歴)に作り、
は釜鬲(ふれき)の鬲であるという。鬲もまた量器に用いることがある。良は穀をえらび、量を定めるものであるから、また良善の意となり、すべて状態の良善なるものをいう。金文に「良馬乘」「良金」「良臣」などの語があり、〔詩、秦風、黄鳥〕は秦の穆公に従死する人を悼む詩で、各章に「彼の
なる
は天 我が良人を殲(つく)す」の句がある。
・
(郎)・
(朗)・狼・浪など、十五字を収める。亮明の意をとるものがある。
(ひこう)を去るので、清朗の意となる。糧(粮)liangは同声。鬲・
lyekは量器として用いることがある。
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[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...