デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「良秀」の解説 良秀 よしひで 芥川竜之介の小説「地獄変」の主人公。高名な絵師だが,高慢,強欲で人にきらわれる。堀川の大殿に地獄変の屏風をえがくように命じられ,実際をみなければできないとうったえたため,最愛の娘を生きながら焼死させられる。その情景をみごとな屏風にかきあげ,自殺する。小説は大正7年「大阪毎日新聞」に発表。 良秀(1) りょうしゅう ?-? 平安時代後期の絵仏師。醍醐(だいご)寺の密教図像集に「不動明王図像」転写本がつたわる。「宇治拾遺物語」によれば,居宅がもえるのをみて火炎光背のえがきかたをさとったという。この説話は芥川竜之介「地獄変」の素材となった。 良秀(2) りょうしゅう ⇒実峰良秀(じっぽう-りょうしゅう) 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by