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花成ホルモン かせいほるもん flowering hormone

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知恵蔵2015の解説

花成ホルモン

植物はつぼみ(花芽)を作り、花を咲かせる(開花)。花成とは、花芽が形成され始めることをいい、植物に花成を促すのが花成ホルモンである。植物の研究者たちは、長年にわたって花成ホルモンを突き止めようとしてきたが、その実態が明らかになってきたのは、ここ数年のことである。現在、花成ホルモンは、花成に関係する特定の遺伝子から作られるたんぱく質であることがほぼ確実となっている。この花成ホルモンは葉で作りだされ、花芽が形成される茎頂まで運ばれ、そこで花芽形成に関与する。花成ホルモンの作用機構のさらなる解明とその応用の研究が進めば、作物や樹木などの開花を人為的に調節できるようになると期待されている。特に樹木は苗から開花するまでに数年から数十年を要し、交配による品種改良は容易でなかったが、花成ホルモンにより幼樹段階で開花させれば、育種期間は大幅に短くなると予測されている。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

かせい‐ホルモン〔クワセイ‐〕【花成ホルモン】

フロリゲン

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世界大百科事典 第2版の解説

かせいホルモン【花成ホルモン flowering hormone】

植物が光周期に反応して花をつける場合,そのしくみは,葉が光周刺激を受け取り,葉である種の物質が合成され,これが頂芽へ運ばれ頂芽の未分化な細胞を花の原基へと変換させることによって花芽が形成される(花成)と考えられている。1937年,ソ連のチャイラヒヤンM.H.Chailakhyanは,この仮想の物質を花成ホルモンであると考えフロリゲンflorigenと名付けた。葉と芽の間の茎を熱で殺したり,環状剝皮すると光周誘導を行っても花芽は形成されないことから,花成ホルモンは師部を通って移動するものと考えられる。

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