① ハエ(双翅)目ハナアブ科に属する昆虫の総称。体長は約四ミリメートルから二・五センチメートルに達するものまであり、色彩も変化に富む。幼虫がアブラムシ(アリマキ)を捕食する種類があることから食蚜蠅の名があるが、花に集まるものが多い。世界に広く分布し約二五〇〇種、日本には約四〇〇種が知られる。しょくがあぶ。ひらたあぶ。
② ハエ(双翅)目ハナアブ科の昆虫。体長一五ミリメートル内外。体は黒褐色で、腹部に黄褐色の斑紋(はんもん)がある。一見ミツバチに似るが、はねは二枚しかないので区別できる。幼虫は尾の長いオナガウジで、汚物中にすむ。成虫は花に集まり、冬でも暖かい日は活動する。世界各地に分布。ヨコジマハナアブなどの類似種が多い。《 季語・春 》