(読み)エン

デジタル大辞泉 「苑」の意味・読み・例文・類語

えん【苑】[漢字項目]

人名用漢字] [音]エン(ヱン)(漢) オン(ヲン)(呉) [訓]その
〈エン〉
囲いをして、植物を植え、または、鳥獣放し飼いにする所。その。「外苑御苑ぎょえん禁苑
学問・芸術の集まる所。「芸苑文苑
〈オン〉1に同じ。「紫苑鹿苑ろくおん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「苑」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 8画

(旧字)
9画

[字音] エン(ヱン)・オン(ヲン)・ウツ
[字訓] その・まきば

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は(えん)。は人がふくよかに坐する形。ゆるやかに起伏するものの意がある。〔説文〕一下に「禽獸を以なり」とあり、牧場の類をいう。

[訓義]
1. その。
2. まきば、まき。
3. 鬱・に通じ、こもる、つもる、むすぼれる。

[古辞書の訓]
名義抄 ソノ

[語系]
・宛・婉iuanは同声。・紆iua、委・逶iuaiは声義近く、みな、ゆるやかに曲する意がある。鬱iut、iunと通じ、鬱結する意がある。

[熟語]
苑結・苑花・苑外苑廏・苑樹苑沼苑牆・苑地・苑池苑囿
[下接語]
花苑・画苑・外苑・学苑・苑・旧苑・宮苑廏苑御苑・禁苑・空苑・瓊苑・芸苑・古苑・故苑・小苑・上苑・神苑・新苑・清苑・仙苑・池苑・帝苑・内苑・廃苑・文苑・芳苑・鳳苑・名苑・薬苑・囿苑・游苑・霊苑・鹿苑

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【吉備氏】より

…3系譜は各時期での吉備氏の歴史を語っている。7世紀以降,吉備氏は上道・三野・賀夜(香屋)・苑・下道・笠らの氏族に分氏し姓(かばね)としては臣(おみ)を称した。多くは国造や郡司などの在地の有力豪族であったが,中央貴族として立身したものも少なくない。…

※「苑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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