若衆宿（読み）ワカシュヤド

デジタル大辞泉

わかしゅ‐やど【若衆宿】

「若者宿」に同じ。
「―の奈良茶、一杯八分づつに当たるといへり」〈浮・胸算用・二〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

わかしゅ‐やど【若衆宿】

〘名〙

① 歌舞伎若衆を呼んで遊ぶ男色茶屋。また、男色を売る若衆を抱えておき、客の求めに応じ歌舞・音曲を奏して宴席にはべらせた茶屋。陰間茶屋。子供茶屋。子供宿。

※浮世草子・世間胸算用（1692）二「若衆宿(ワカシュヤト)のならちゃ、一盃八分づつにあたるといへり」

② 村落の若者が夜集まって手仕事をしたり話し合ったりして寝泊りする特定の家。若者宿。

※聟入考（1929）〈柳田国男〉九「安芸の倉橋島の尾立浦などにも、今から十余年前までは若衆宿娘宿があった」

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