(読み)ホウ

デジタル大辞泉 「萌」の意味・読み・例文・類語

ほう【萌】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ホウハウ)(慣) [訓]もえる きざす きざし
草の芽が出はじめる。物事が起こりはじめる。きざす。きざし。「萌芽萌生
[補説]「萠」は俗字・人名用漢字。
[名のり]め・めぐみ・めぐむ・めみ・もえ
難読萌黄もえぎ萌葱もえぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「萌」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 11画

(旧字)
12画

[字音] ホウ(ハウ)
[字訓] きざす・めばえ・たみ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(明)(めい)。〔説文〕一下に「艸木のなり」(段注本)とあり、萌芽の意。字はまた氓・に仮借して用いる。国語では草の初生を「もゆ」、その色を萌黄という。

[訓義]
1. きざす、めばえ、め、ひこばえ。
2. きざし、あらわれる、おこる。
3. くさぎる、たがやす。
4. 氓・(ぼう)と通じ、たみ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 須介(すげ) 〔名義抄 キザス・モユ 〔字鏡集〕 キザス・ハジメ・モユ

[語系]
meangはmiuangと声近く、わずかに先があらわれるものをいう。は〔説文〕一下に「艸の(草の端)なり」とあり、萌芽の状態をいう。〔礼記、月令〕「」の〔注〕に「ありて直なるをと曰ふ」とみえる。みな同系の語。phiongは〔説文〕六下「艸んにして(ほうほう)たるなり」、・峰もと同声で、また同系の語。氓・meangはと同声、民mien系統の語で、と通用する。

[熟語]
・萌芽・萌萌起・萌萌興・萌・萌生萌漸萌兆萌通萌動萌発萌黎萌隷
[下接語]
句萌・萌・始萌・萌・衆萌・初萌・飾萌・達萌・竹萌・万萌・未萌

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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