萩藩御船倉(読み)はぎはんおふなぐら

日本歴史地名大系 「萩藩御船倉」の解説

萩藩御船倉
はぎはんおふなぐら

[現在地名]萩市大字東浜崎

住吉すみよし神社の東にある藩主の御座船を格納した場所。築城後まもなく建設されたといい、慶安五年(一六五二)の城下町絵図には松本まつもと川の川尻近くに描かれる。ために船倉の中まで水が入り、大船が自由に出入りすることができた。明治五年(一八七二)御船倉は廃され、次いで突堤であった外囲いの石垣が除かれ、水場も埋め立てられた。国指定史跡。

現在、中央の大船倉が一棟あり、両側と奥を大きな玄武岩の切石で築き上げ、その上に本瓦葺の屋根をかけ、前額は石門となり中央に出入口を設けて木製扉がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android