朝日日本歴史人物事典 「落合直澄」の解説
落合直澄
生年:天保11(1840)
幕末明治期の神官,国学者。通称一平,号は小槙舎。武蔵国多摩郡駒木野村(青梅市)生まれ。父は落合俊雄,兄は直亮。初め堀秀成に,のち富樫広蔭に国学と語学を学んだ。勤皇の志厚く兄直亮と共に国事に奔走し,戊辰戦争では官軍の参謀河田景与に従って戦功をたてた。明治2(1869)年神祇官宣教権少博士,のち豊受大神宮禰宜,多度津神社宮司,出雲大社少宮司,伊勢神宮禰宜などを経て大教正に進んだ。公務のかたわら著述に従い,22年皇典講究所の講師となる。紀伝,古語に詳しく,『語格大成図』『日本古代文字考』『古事記講録』などの著書がある。
(白石良夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報