葈耳(読み)オナモミ

デジタル大辞泉 「葈耳」の意味・読み・例文・類語

おなもみ〔をなもみ〕【葈耳/巻耳】

キク科一年草道端などに生え、高さ約1メートル。葉は浅く3~5裂し、互生する。夏から秋、枝先に雄花を、下部雌花をつける。実は楕円形かぎ状のとげがあり、他にくっつく。果実漢方蒼耳子そうじしといい、風邪蓄膿症ちくのうしょう神経病薬用 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「葈耳」の意味・読み・例文・類語

おなもみをなもみ【葈耳】

  1. 〘 名詞 〙 キク科の一年草。各地の荒地路傍などに生える。全体に短毛が生え、茎は直立し高さ二〇センチメートル~一メートルになり、上部で枝分かれする。葉は互生し、柄のある長さ五~一五センチメートルの広三角形で三~五に浅く裂ける。夏から秋にかけて、枝先に黄緑色の頭花が円錐形に集まって咲く。雌性の頭花は、かぎ針状のとげが密生したつぼ状の総苞でつつまれ、結実後、他物にくっついてひろがる。実は蒼耳子(そうじし)と呼び解熱鎮痛に、茎、葉は湿疹(しっしん)、虫さされに効くという。漢名は葈耳で、巻耳はミミナグサの名の一つ。《 季語・夏‐秋 》 〔書言字考節用集(1717)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「葈耳」の解説

葈耳 (オナモミ・ナミタケ)

学名Xanthium strumarium
植物。キク科の一年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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