葦敷郷(読み)あじきごう

日本歴史地名大系 「葦敷郷」の解説

葦敷郷
あじきごう

安食あじき一帯に成立していたとみられる国衙領。正中二年(一三二五)一〇月日の鵜飼西庄地頭等申状案(熊谷家文書)によれば、鵜飼西うかいにし庄地頭新三郎泰高と弥太郎忠茂が、「同国葦敷郷御代官」が往古の例に背いて新儀の井を立て、延慶(一三〇八―一一)以後長縄河の用水を打止めたため、庄内の公田以下多数の田地が荒廃したとして、新儀の濫妨を停止するよう六波羅探題に訴えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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