葦神事(読み)あしのしんじ

精選版 日本国語大辞典 「葦神事」の意味・読み・例文・類語

あし‐の‐しんじ【葦神事】

  1. 〘 名詞 〙 悪疫(あくえき)を払うための神事。葦を束ね、これに疫病神(やくびょうがみ)を託して川に流すもので、その流れ寄った所に疫病がはやるとされ、その地ではこれを納めて祭りを行なう。この信仰は愛知県の各地にみられ、津島市津島神社、名古屋市の熱田神宮豊橋市牛頭天王(ごずてんのう)社、また、大阪の三輪神社などで行なわれる。あしながし。あしながしのしんじ。御葭(みよし)神事。
    1. [初出の実例]「津島祭〈略〉毎歳有御葦神事者国中疫疾変異等」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)六月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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