葦神事(読み)あしのしんじ

精選版 日本国語大辞典 「葦神事」の意味・読み・例文・類語

あし‐の‐しんじ【葦神事】

〘名〙 悪疫(あくえき)を払うための神事。葦を束ね、これに疫病神(やくびょうがみ)を託して川に流すもので、その流れ寄った所に疫病がはやるとされ、その地ではこれを納めて祭りを行なう。この信仰愛知県各地にみられ、津島市津島神社、名古屋市の熱田神宮豊橋市牛頭天王(ごずてんのう)社、また、大阪の三輪神社などで行なわれる。あしながし。あしながしのしんじ。御葭(みよし)神事。
※俳諧・滑稽雑談(1713)六月津島祭〈略〉毎歳有御葦神事者国中疫疾変異等

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android