葵鬘(読み)アオイカズラ

デジタル大辞泉 「葵鬘」の意味・読み・例文・類語

あおい‐かずら〔あふひかづら〕【××鬘】

賀茂かもの祭に参列する諸役人の冠・烏帽子えぼしに挿し、また牛車ぎっしゃすだれなどにも掛けた飾り。葵(フタバアオイ)の葉とかつらの枝を組み合わせたものを諸鬘もろかずら、葵だけのものを片鬘かたかずらという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葵鬘」の意味・読み・例文・類語

あおい‐かつらあふひ‥【葵鬘・葵桂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あおいかづら」とも ) 賀茂祭参列の役人をはじめ、見物人が頭や冠、烏帽子(えぼし)にさし、また、牛車(ぎっしゃ)のすだれや禁中の諸処にもかけて飾りとした鬘。葵と桂の葉を組み合わせたのを諸鬘(もろかつら)、葵だけのものを片鬘(かたかつら)という。葵が二葉なので、諸葉草ともいう。雷の災いを免れるまじないともした(日次紀事(1685))。《 季語・夏 》
    1. 葵鬘〈年中行事絵巻〉
      葵鬘〈年中行事絵巻〉
    2. [初出の実例]「四月まつりの日、あふひかつらいといつくしう、うるはしきさまにて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む