薩長芸三藩盟約(読み)さっちょうげいさんぱんめいやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「薩長芸三藩盟約」の解説

薩長芸三藩盟約
さっちょうげいさんぱんめいやく

幕末における薩摩藩,長州藩,安芸藩による討幕連盟。先に対立を続けてきた薩長両藩の間で慶応2 (1866) 年1月,幕府打倒のための和解連合が成立し (→薩長同盟 ) ,次いで長州藩の働きかけで安芸藩を加えた3藩の間に,討幕のための出兵盟約が翌3年9月結ばれるにいたった。薩摩の代表は大久保利通,長州の代表は桂小五郎 (→木戸孝允 ) ,広沢真臣,安芸の代表は植田乙次郎であった。ところが,安芸藩は土佐藩を中心とする公議政体論にも傾いていたため,討幕派との対決が激化するに伴い,薩長両藩から疎隔されて出兵は延期され,大政奉還によって取消された討幕の密勅も安芸藩には伝達されなかった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「薩長芸三藩盟約」の解説

薩長芸三藩盟約
さっちょうげいさんぱんめいやく

1867年(慶応3)9月、薩摩、長州、芸州(広島藩)の3藩間に締結された出兵盟約。倒幕運動の進展する過程で、67年9月19日、薩摩の大久保利通(としみち)、長州の木戸孝允(たかよし)(桂小五郎(かつらこごろう))・広沢真臣(さねおみ)らの間でまず薩長の出兵盟約が成り、翌20日、木戸・広沢と芸州の植田乙次郎(うえだおとじろう)との間に長芸出兵盟約が成立し、ここに薩長芸三藩の挙兵の協定が成った。盟約には兵力輸送、出兵配置、攻撃時期などを規定していたが、それぞれの藩内の事情がからんで、この三藩挙兵計画は延期された。

[田中 彰]

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